Windows11対応のPCを自作する話
Core2 DuoのPCにWindows10を入れた際に、もうすぐWindows11が出るという話を聞き、さらにはもうWindows11のISOファイルが出回っているらしい...
どうしよう。Windows11入れないと"いけない"よねぇ。入れたいよねぇ。
うちのPC達、どれも古いのでWindows11チェッカーで「ダメ出し」を喰らっている。
PC正常性チェックプログラム
一番新しい、MacBook Air 13インチ 2020なら入るかも知れないが、MacはやっぱりMacOSで使いたい。
その次に新しい、これまたMacBook Air 13 インチ 2015 は、Windows10にBootCampしたが、BIOSだかTPMだかの原因でWindows11にはできないと宣告されてしまった。
一番新しいメインのデスクトップPCはEPSONのEndevorなのだが、これもTPMに引っかかってダメ。
SSDもM.2のやつで割と新し目なのだが、ダメっぽい。TPMのバージョン?
ストレージが256Gしかなく、心持たない感じなので、ここいらで一発最新PCにするか。
とうことで、久しぶりにPCを組むことにした。
ケースは、余っているmini-ITXのキューブ型か、フルタワー型のやつにする(両極端だな)。
mini-ITXなら大型のケースFANが付いているので、動作音的にいい感じ。マザーの種類によってはフルタワーでもいいか。
ケースがなぜ余っているかというと、中身を、ラックマウントPCに移動しているから。まぁ、これを見込んでラックマウントしたんだけどね。
でもって、まずはCPUとマザーを決める。
CPUは?Intel AMD
CPUはIntelがいいか。AMDだとなんかイヤ。昔の人なので、Intelは純正。AMDは互換なイメージが強いので、やっぱり純正がいい。AMDの方がプロセスルールがどうので高性能なのはわかっているのだけど。
昔のマザーというかCPUソケットは、Intelでも他の互換CPUでも同じ形状であったのだが、今やIntelとAMDではソケットが異なる。なので、マザーも物理的に異なる。Intelの最新CPUである、第11世代のCPUを付けるのには、LGA1200のソケットでないとダメらしい。AMDのCPUを付けるのには、また別のAMD用のCPUソケットが付いたマザーを入手する必要がある。
マザーボードを選ぶと、おのずとCPUのメーカーも決定するということかな。
ソケットを「IntelからAMDに変換する」なんていう変換器は見たことがない。CPU FANなら両対応なやつが多くあるが...
まずは、Intel 11世代をターゲットにする。CPUのソケットはLGA1200っていうことになる。
マザーの大きさと拡張スロット
余っているPCケースは、小さいやつと大きいやつのふたつがある。どっちでもいいけど、狭い家にはやっぱり「小さいケース」だよなぁ。小さいケースにすると、PCIスロットに「拡張カードが入らない」っていう問題や、「HDDが入らない」っていう問題があるが、イマドキのマザーには結構いろんなデバイスが、いろんなI/Fで付くようになっているし、オンボードでコントローラーが載っているので拡張スロットで拡張する必要がなくなっている。
例えば、有線のEthernet拡張カードなんて、えらい昔はISAっていう規格の拡張カードを入れるしかなかった。ISAはPCIになり、PCI Expressに進化していくが、最近のマザーにはオンボードでEthernetコントローラーが載っているので、拡張カードを入れる必要がない。
バックパネルにLANの口が付いていれば、マザーに「Ethernetコントローラーが載っている」っていうこと。
LANポートをもうひとつ拡張して「LAGにしてやりたい」といった"変態的"なことがやりたいのでなければ、拡張スロットは「必要なし」なのである。まして、マザーに"ふたつ"Ethernetコントローラーが載っていれば、それだけでLAGできる(かも)。
他のオンボード化には、サウンドカードがある。
昔は、音声入出力用に「Sound Blasterを入れるぞ」っていう風潮があったが、最近では聞いたことがない。そもそもアナログ音声はPCケース内に入れるとノイズがひどくて、外部接続にした方が何かと高性能なので、内蔵するよりは、USBで外部接続みたいな感じがハイエンドでは好まれるみたい。でも、PCで音がしないとYoutubeやアマプラも観れず「ダメダメ」なので、マザーにオンボードでサウンド処理用のチップが載っていることが多い。
なので、サウンド系の拡張カードを追加する必要も"あまりなし"。拡張するのなら外部ユニットでUSB接続の方がいい。
M.2スロット
EtherもSoundも要らない、となれば後は... ビデオかストレージかである。
ビデオはちょっと置いて置いて、ストレージである。
最近のマザーには、ノートPCで使われている技術が取り入れられており、M.2のPCIeの小さいI/Fが付いていることが多い。
PCIeの小さいやつは、M.2とはちょっと違うみたいなのだが、大きさ的には同じようなもの。2cm位の小さいスロットが付いていたら、M.2かmini-PCIeかなんかである。
mini-PCIeには無線LANカードを付けることが多い(かなぁ)。
M.2にはSSDストレージを付けることが多い(と思う)。
ということで、マザーに直接、mini-PCIeの無線LAN(WiFi)やM.2のSSDストレージを付けることが可能なのである。
マザーの大きさ
(自作PCでの)マザーボードの大きさには3種類あると思っていい。
1 ATX
2 MicroATX
3 mini-ITX
ATXは昔のPCのサイズ、IBMのPC/ATから変わってないものと思われる。
MicroATXは、ATXよりちょっと小さいやつ。拡張スロットが4本くらいしか付いてない。
mini-ITXはさらに小さいやつ。拡張スロットはひとつがいいとこ。
ラックマウント用の1Uサーバーとかは別にして下さい。あれは特別なので。
他にも大きいのやら小さいのがあるにはあるみたいだが、普通に売っているのは上記の3種類。
でもって、拡張スロットに付けるデバイスって、ビデオカードくらいしかないんすよ。あっ、オンボードLANやM.2が付いているのが前提ですけど。
だったら、どのケースにも入る小さいmini-ITXが得策なのでは?
ということで、mini-ITXのマザーにすることで決定。
ただし、M.2が使えること。LANがオンボードであること。さらにはLGA1200のソケットが付いていること。
という条件で検索してみた。
マザーボードのメーカーって、ASUS、MSI、ASRockとか。そんなもん?
あっ、GIGABYTEがあるか。
昔はIntelもATOM搭載のmini-ITXマザーを売っていた気がするのだけど、今ATOMなんてないのかな。
地球温暖化が叫ばれていてもTDP120Wとかが普通になるんだろうなぁ。
まぁ、今回は常時稼働しているサーバーマシンではなく、とにかく最新にしてWindows11動かしたいマシンなので、TDPとかはとりあえず気にしないことにする(そういうこと言うとM1 Macとか欲しくなるから)。
えーとmini-ITXで割と安くて、色々付いているマザーを発見。ソケットもLGA1200。メーカーはASRockか。
ASRockのマザー、前に買ったけどなんか壊れたのよねぇ。サーバー用のやつで結構高かったんだけど。今や文鎮というか壁掛けのオブジェになっている。その後、代替で購入したASUSのマザーは壊れてないんだよなぁ...
どうしようか悩んだが、WiFi6がついてるし、2.5ギガのLANも付いているので、ASRockのやつに決定。

ASRock Intel 第10・11世代CPU(LGA1200)対応 Z590 チップセット搭載 Mini-ITX マザーボード 【国内正規代理店品】 Z590M-ITX/ax
- 出版社/メーカー: ASROCK
- 発売日: 2021/03/05
- メディア: Personal Computers
CPU
これに合わせて、CPUも購入。ゲームはしないので、CPU性能が足りなくて困った覚えがない。i9とかi7は高いので、i5にした。i5でも6コアもある。普段使っているアプリが、ブラウザ、Outlookメール、Word、Excel、フォトショ、くらいな人はi5で十分でしょう。
チューバーじゃないので動画編集もしない。
ということで、Intel 第11世代の i5を購入。

Intel(インテル) Core i5-11500 デスクトッププロセッサー 6コア 最大4.6GHz LGA1200 (インテル500シリーズ&セレクト400シリーズチップセット) 65W
- 出版社/メーカー: Intel
- 発売日: 2021/03/30
- メディア: Personal Computers
クロックも4.6GHzもあるじゃん。
電源
後は、電源も必要じゃない?
ラックマウントした時に、電源も移植したので余ってない。古い電源だと、必要なコネクタが揃ってないので、新規に購入する。外部電源が必要なグラボは付けない予定なので、350Wくらいのでも良いかと思ったが、ケーブルが外れるコネクタタイプのやつにした。容量は750W。そんなに使わないと思うけど、電源の容量は大きければ大きいほど良いでしょう。音も静かっぽいし。
それに、M.2でストレージを接続すれば、SATAとか要らないし、でかいグラボ付けなければ補助電源も要らないし。小さいケースなので、ケーブルがゴッチャってするのがイヤ。
大きさは普通のATX。ちょっと小さいSFXもありかとも思ったが、普通にPCケースにATX電源入るし。素直にATXでいく事に。

玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS GOLD認証 750W フルプラグインATX電源 KRPW-GK750W/90+
- 出版社/メーカー: 玄人志向
- 発売日: 2017/11/20
- メディア: Personal Computers
メモリ
メモリはDDR4の3200MHzのやつで、安かったキングストンのやつにした。光らないがゲーミングPCではないので、OKとする。
容量は8Gx2で16G。マザーのメモリスロットが2つしかないので、拡張する場合は16Gx2に入れ替えるしかない。
が、16Gあれば余裕でしょう。
VirtualPCでUbuntu動かさないといけないような仕事もしてないし。今までメモリ容量が8GのWindowsPCをメインで使っているが、足りなくなったことはあまりない。16Gで十分。

キングストン Kingston FURY デスクトップPC用メモリ DDR4 3200MHz 8GBx2枚 Kingston FURY Beast ビースト CL16 KF432C16BBK2/16
- 出版社/メーカー: キングストンテクノロジー
- 発売日: 2021/07/27
- メディア: Personal Computers
速度は2666MHzから3200MHzに高速化しているので期待。
ストレージ
ストレージは、M.2でいく。M.2で接続すれば、SATAケーブルや電源ケーブルが要らない。
2.5インチサイズのSSDも安くはなっているが、M.2のコストパフォーマンスは驚異的。
ロッテのガム1枚分位の大きさに500Gや1Tものデータが書き込めるなんて信じられない。シンギュラリティを感じさせる。
マザーがPCIe4.0のM.2に対応しているようなので、PCIe4.0対応のM.2ストレージ500Gを購入。
ビデオカードは?
とりあえず、最低限は揃ったかな。キーボード、マウスは新調しなくてもあるものでOK。
ビデオカードもとりあえずは、CPU内蔵グラフィックスでいいでしょ。
あー、購入したi5に内蔵GPUってあるのか?11世代だからGPUなし版なんて存在しない?
しまった、調べてから購入すればよかった。多分、入ってると思うけど。入ってなかったら適当にグラボを付けよう。多分何か余ってるはず。
CPUクーラー
忘れてた。CPUクーラー買わなきゃ。
CPUにリテールクーラーが付いて来ると思うけれど、それじゃあなんか「PC組んだ気がしない」。
i5なので「リテールクーラーで十分」と言えばそうなのかも知れないが、音が大きいのはイヤ。
サイドフローのやつが、デカくてカッコいいし、エアフロー的にもいい感じなのだが、高さが足りない。12cm FANが縦に付いているので、マザーボード上に14cmくらいの空間が必要。メモリとかと干渉するかも知れないし...
トップパネルに穴を開けて、エアインテークみたいなのを付けちゃう?と一瞬思ったがそんな加工技術はない。
という事でサイドフローは断念。
じゃあ、簡易水冷はどう?
とちょっと思ってみるものの、ラジエター部分をどこに付ければ良いものか。24cmとかあるし。ラジエター。
ここは無難に、トップフローの空冷だな。この間付けた12cm FANのやつならそこそこ冷えるし、うるさくないし。
という事で、こいつを購入。

Cooler Master GeminII S524 Ver.2 トップフロー型CPUクーラー FN1007 RR-G5V2-20PK-J1
- 出版社/メーカー: アスク
- 発売日: 2016/02/12
- メディア: Personal Computers
これで揃ったかな。
という事で、一式をAmazonでご購入。全部で9万5千円くらい。10万は超えてない。
届いたら早速組むのである。
ではまた。
Windows11対応のPCを自作する話 その2 続き
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