Oracle Cloud Infrastructure (OCI)にサインアップした話
さて、本日はクラウドネタである。
私はAWSにサーバーを立ててシステム構築しているが、世の中にはAWSじゃないクラウドもある。
MSだとAzure
GoogleだとGCP
OracleだとOCI
Herokuとかよくわからない名前のクラウドサービスもある。
どれもクラウド上でサーバー環境を提供するもの。
まぁ、シェアはAWSが一番ぽい。次がAzureでGCPが3位。Alibaba Cloudっていうのもある。アリババが4位みたい。最新のデータじゃないかもだけど、そんな感じ。
どのクラウドサービスでも「無料枠」っていうのがある。AWSだと1年間の期限付きで無料で使えるサービスがある。AzureにしてもGCPにしても無料枠があるが期限付き。
でね。OracleがやってるOCIだと「無料枠の期限が"ない"」らしい。
さらに、「無料枠の中にデータベースが入っている」らしい。
「えっ、ホント?」と思ってしまうが、Oracleさんもクラウドサービスのシェア取りたいんだろうなぁ。
そういう私ではあるが「SQLポケットリファレンス」なんていう書籍の執筆者なので、無料でOracle使えたらうれしいかも。自宅サーバにいっぱいデータベース入れて検証するの大変なのよね。
ということで、無期限無料枠に釣られてOCIにサインアップしてしまった。
多分、以下のURLからサインアップできる。
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)
サインアップ時は、クレジットカードの番号を入力する必要あり。無料枠を超えない限り請求されることはない(はず)。
ネットの記事にはSMSで承認するからスマホ/ケータイが必要と書いてあったりするが、やってみたらメールで承認できた。
サインアップする時に、自分のホームリージョンを決めなくてはいけないのだが、普通に「Tokyo」を選択するとなんかエラーメッセージが。「A1のインスタンスを作るのなら別のリージョンを選んでね」ということらしい。
無料枠を無期限にしたからユーザーが増えちゃって対応できなくなってるのね。
しょうがないので、「US West(San Jose)」にした。
AWSでもそうだが、日本に居たらTokyoリージョン使わないと、ネットワークが遅い。反応が遅い感じになる。そりゃあねぇ海外だからねぇ。OCIでも多分反応悪しだと思う。
クレジットカードの情報を入力すると、コンソール画面が表示されるが、Edgeは推奨されないブラウザになっているみたいで、Chromeを使えとの表示が。そんなところで嫌がらせしなくてもと思いつつ、Chromeでアクセスし直す。
なんか英語でよくわからん。US Westがデフォルトリージョンだからねぇ。
Quick Startが並んでいるだけか。
これは日本語にはならないのか?...
地球のアイコンで変更できるのか。
あっ。日本語で表示された。これなら読みやすい。
とりあえずは、VM作ってみるか。VMはVirtual Machineだろうな。AWSでいうとEC2インスタンスかな。
全部デフォルトで作ってみた。キーペアのファイルをダウンロードするのはAWSと同じ。
作成時間は、AWSと同じくらい?数分で作成された。
ssh用のキーペアをMacに持ってきてsshアクセス。IPアドレスは、インスタンスの詳細に書いてある。ユーザー名も書いてあった。
ログインは普通にできたので、/proc/cpuinfoを見てみる。
[opc@instance-20210806-1418 ~]$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
vendor_id : AuthenticAMD
cpu family : 23
model : 1
model name : AMD EPYC 7551 32-Core Processor
stepping : 2
microcode : 0x1000065
cpu MHz : 1996.251
cache size : 512 KB
physical id : 0
siblings : 2
core id : 0
cpu cores : 1
apicid : 0
initial apicid : 0
fpu : yes
fpu_exception : yes
cpuid level : 13
wp : yes
flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx mmxext fxsr_opt pdpe1gb rdtscp lm rep_good nopl cpuid extd_apicid tsc_known_freq pni pclmulqdq ssse3 fma cx16 sse4_1 sse4_2 x2apic movbe popcnt tsc_deadline_timer aes xsave avx f16c rdrand hypervisor lahf_lm cmp_legacy cr8_legacy abm sse4a misalignsse 3dnowprefetch osvw topoext perfctr_core ssbd ibpb vmmcall fsgsbase tsc_adjust bmi1 avx2 smep bmi2 rdseed adx smap clflushopt sha_ni xsaveopt xsavec xgetbv1 nt_good virt_ssbd arat
bugs : fxsave_leak sysret_ss_attrs null_seg spectre_v1 spectre_v2 spec_store_bypass
bogomips : 3992.50
TLB size : 1024 4K pages
clflush size : 64
cache_alignment : 64
address sizes : 40 bits physical, 48 bits virtual
power management:
processor : 1
vendor_id : AuthenticAMD
cpu family : 23
model : 1
model name : AMD EPYC 7551 32-Core Processor
stepping : 2
microcode : 0x1000065
cpu MHz : 1996.251
cache size : 512 KB
physical id : 0
siblings : 2
core id : 0
cpu cores : 1
apicid : 1
initial apicid : 1
fpu : yes
fpu_exception : yes
cpuid level : 13
wp : yes
flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx mmxext fxsr_opt pdpe1gb rdtscp lm rep_good nopl cpuid extd_apicid tsc_known_freq pni pclmulqdq ssse3 fma cx16 sse4_1 sse4_2 x2apic movbe popcnt tsc_deadline_timer aes xsave avx f16c rdrand hypervisor lahf_lm cmp_legacy cr8_legacy abm sse4a misalignsse 3dnowprefetch osvw topoext perfctr_core ssbd ibpb vmmcall fsgsbase tsc_adjust bmi1 avx2 smep bmi2 rdseed adx smap clflushopt sha_ni xsaveopt xsavec xgetbv1 nt_good virt_ssbd arat
bugs : fxsave_leak sysret_ss_attrs null_seg spectre_v1 spectre_v2 spec_store_bypass
bogomips : 3992.50
TLB size : 1024 4K pages
clflush size : 64
cache_alignment : 64
address sizes : 40 bits physical, 48 bits virtual
power management:
AMD EPYC 7551で2コアだそうな。仮想化されているから、実際のCPUは違う?
まぁ、どうでもいい。AMDのCPUが2コア使えてる。32bitというのが気になるが。
メモリはというと...
[opc@instance-20210806-1418 ~]$ free -h
total used free shared buff/cache available
Mem: 686M 291M 101M 1.3M 293M 290M
Swap: 8.0G 5.8M 8.0G
メモリはしょぼいか。無料枠だし。
ストレージは...
[opc@instance-20210806-1418 ~]$ df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs 313M 0 313M 0% /dev
tmpfs 344M 0 344M 0% /dev/shm
tmpfs 344M 5.0M 339M 2% /run
tmpfs 344M 0 344M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda3 39G 3.2G 36G 9% /
/dev/sda1 200M 7.4M 193M 4% /boot/efi
tmpfs 69M 0 69M 0% /run/user/0
tmpfs 69M 0 69M 0% /run/user/994
tmpfs 69M 0 69M 0% /run/user/1000
40Gくらい。こっちはまぁまぁか。
Ethernetは...
[root@instance-20210806-1418 opc]# ifconfig -a
ens3: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 9000
inet 10.0.0.XXX netmask 255.255.255.0 broadcast 10.0.0.255
inet6 fe80::17ff:XXXX:XXXX prefixlen 64 scopeid 0x20
ether XX:XX:XX:XX:XX:XX txqueuelen 1000 (Ethernet)
RX packets 2564 bytes 634724 (619.8 KiB)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 2132 bytes 1763042 (1.6 MiB)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
一つだけ。
遠いリージョンなので、通信は少々もたつく感じ。後でファイル転送してみよう。
AWSだとグローバルIPを割り当てていないと再起動で変更になってしまうが、OCIではどうだろう。
再起動してみる。
再起動した。IP変わらないじゃん。
停止して、起動したら変わるのかなぁ。ちょっとやってみる。
おや、変わってない。AWSだと変わってたと思うんだけど。OCIでは変わらないのかな。
ということは、一回作ると固定されるっていうことでいいんでしょうか。
せっかく作ったがAMDなので今度はARMのやつを作ってみる。
AMDのインスタンスは「終了」して削除する。停止と終了が異なるのはAWSと同じだな。
ARMのインスタンスにするには、シェイプというので変更する。AMDの場合はCPUとメモリは設定変更できなかったが、ARMのやつはできる。無料枠の最大である4 OCPUで24Gメモリの設定にしてみた。
キーペアはこれ毎回生成しないとダメなのか?AWSの場合は既存のやつを使うことができたのだが...
公開キーって何?
勉強不足なので、もう一度秘密鍵をダウンロード。公開鍵もダウンロード。
「作成」ボタンでインスタンスが起動するのだが、ARMに変えたらエラー発生。
容量不足だって。みんな試してみてるんだろうねぇ。メモリ24Gってけっこう多いよねぇ。
2 OCPUでメモリ12Gにしたらなんかできた。
sshでログインして、cpuinfoを見る。
[opc@instance-20210806-1510 ~]$ cat /proc/cpuinfo
processor : 0
BogoMIPS : 50.00
Features : fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 atomics fphp asimdhp cpuid asimdrdm lrcpc dcpop asimddp ssbs
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: 8
CPU variant : 0x3
CPU part : 0xd0c
CPU revision : 1
processor : 1
BogoMIPS : 50.00
Features : fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 atomics fphp asimdhp cpuid asimdrdm lrcpc dcpop asimddp ssbs
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: 8
CPU variant : 0x3
CPU part : 0xd0c
CPU revision : 1
ARMの場合はこういう感じで表示されるのね。
メモリは...
[opc@instance-20210806-1510 ~]$ free -h
total used free shared buff/cache available
Mem: 10G 478M 9.6G 24M 595M 9.0G
Swap: 8.0G 0B 8.0G
ん、10Gしかないけど。ちょっと鯖読んでる感じ?1024倍じゃないのかな?
ストレージは
[opc@instance-20210806-1510 ~]$ df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs 5.3G 0 5.3G 0% /dev
tmpfs 5.4G 0 5.4G 0% /dev/shm
tmpfs 5.4G 25M 5.3G 1% /run
tmpfs 5.4G 0 5.4G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda3 39G 3.0G 36G 8% /
/dev/sda1 200M 7.9M 192M 4% /boot/efi
tmpfs 1.1G 0 1.1G 0% /run/user/994
tmpfs 1.1G 0 1.1G 0% /run/user/1000
同じかも。
一度、作成できたのでこのまま遊んでみるか。
無料枠では、4 OCPU 24Gメモリまで使える。従って、あと2 OCPU 12Gのインスタンスをもう一つ作成できる。
あと、Databaseも入れてみないとね。せっかくOracleなんだから。
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