自宅サーバーはFANレスじゃないと嫌オジサンL2SWの冷却に困る【FANが必要?】
えーとFANレスオジサンです。
サーバに加えメインのWindowsPCも10Gにしたら「やたらL2SWが熱い」ことに気づいたFANレスオジサンである。
使っているL2SWは以下のやつ。
1ギガビットのL2SWより、10Gのやつの方が発熱は断然大きい。今まで、5ポートのうち、3ポートしか10G MAXで使っていなかったせいか、気温が低かったせいかちゃんと動作していたし、変な挙動もなかった。
が、ここにきてメインPCにM.2の10G LANを入れて「5ポートフル」で稼働させたせいなのか「やたらに熱い」気がする。たまに、ギガオレンジでしか認識されないのは「ひょっとしてL2SW側の熱問題?」とも疑ってしまう。Amazonのレビューでも熱問題で安定しない、みたいな話もある。
そんな中、M.2のSSDにヒートシンクを貼ってみたついでに、TL-SX105にもヒートシンクを貼ってみたのではあるが、どうも微妙に安定しない感じ。
触ってみると、裏の方が熱い。
うーんこのL2SWは筐体で放熱する設計みたいだな。でも底面の方が熱いとは。温度は測ってないが、結構熱い。50度はあるかも。上面の方はずっと触れなくもない程度だが、底面は「熱いな」とすぐ感じる。ずっと触っていたくはない感じ。
ということで余ったヒートシンクを裏面にも付けてみた。
ヒートシンクの効果はどうかわからないが、これでダメならFAN付けないとダメだなぁ…
FANレスオジサンとしてはどうなの?うーん…やっぱり許せないかな…
FANレスオジサンと言っても、全くFANを使ってない訳ではない。WindowsのメインPCにも普通にFAN付いてるし。サーバマシンにも電源に付いてるFANはそのままだし、ケースFANだって付いてる(ACアダプタのやつは電源にFANはないけどね)。FANレスなのはCPU FANだけ。
でもL2SWのためにFAN付ける?
それも、なんか負けた気がするし…
どうにもこうにも行かなかったら、夏場だけでもギガビットに戻すかぁ?
それも癪だし…
なぜFANレスなのか
ということを今一度考えてみよう。まぁ一番はFAN付けると「うるさいから」だろうな。後は電気代とか、2Uラックマウントのケースには物理的に大きいCPU FANは付けられないっていうのもある。
そうか、うるさくなければFAN付けたって「良いのでは?」と思い天井を見上げると…

あるじゃない。大きなFANが。というか扇風機だけど。
一般的にFANは大きい程、小さい回転数で冷やすことができる。12cm FANより14cm FAN、さらには20cm FANの方が性能が高いわけである。現に、天井に付けたシーリングFAN、弱で回せば音はほとんど聞こえない。流石にMAXにするとブオーっと音がするが、普段は4段階の2くらいでちょうど良い感じ。
でもって、この風をL2SWに持って来れるようにエアフローを考えれば良いのでは?
と思いついてしまったわけである。
10cmのアルミダクトでエアフロー
隣の部屋にしかエアコンがないので、蛇腹の付いたアルミ製のダクトをホームセンターで買ってきて、エアコンからの冷気を隣の部屋まで持って来るようなことをしていた。
まだシーズンではないので、これをちょっと外していい感じに設置してみた(いい感じと言ってもガムテープとか結束バンドだけど)。

さらに、USB電源のFANでダクトに冷気を送り込んでいたのだが、これもL2SW用に転用してみた。
よしよし、これで冷却は万全かぁ?
そろそろ暑くなってきたので熱対策はしておかないとね。
USB電源のFANは弱運転なら音は小さいし、まぁ、許容範囲ということでこれで運用してみよう。
一応動画でも撮影してみた。音が気になる方は参考にして欲しい。
後日談【M.2 10G LANだが、なんか安定しない】
コールドスタートで電源ON直後はドライバがあたってから、しばらくしないとリンクアップしない。これはBIOSが認識しないせいなので「しょうがないのかなぁ」と思っている。
L2SWのせいかもと疑ってみたものの、どうも違うっぽい。せっかくダクト作ったのにぃ。
それとは別に問題が発生している。Windowsが起動して、ブラウザやメール使っていると突然反応がなくなる。タスクバーのネットワークアイコンが地球マークになって「ネット回線なし」になってしまう。しばらくすると再接続される時もある。電源を入れ直さないと復帰しない場合もあった。
うーん、こんなに安定しないのでは「いくら高速でも『使えないぞ』」となり、オンボードの2.5Gに切り替えて仕事をこなした。
なんちゃらオフロードを切ってみる
10G LANのチップはMarvell AQC107と言うやつ。これで検索すると「安定しないので、なんちゃらオフロードを切ると良いかも」と書いてあったので、やってみる。
なんたらオフロードはCPUでやる計算をチップ側のハードウェアでやる機能のこと。計算するデータはパケット内のチェックサムとかだったり、Wake up LANでARPにCPUの替わりに答える、だったりする。
そうか、道でない荒地を走るオフロードではなく、CPUのロードを減らす、と言う意味だな。
なんちゃらオフロードを切ってみた。しかし、不安定なのは変わらず。
AQC107チップでやることが減れば、安定動作するのでは?と言う道理なのだが、効果なしであった。
熱暴走?結構熱くなってるみたいだからなぁ…
省電力を切ってみる
なんか、ロック画面から復帰した際に「断していた」こともあったので、サスペンド、リジューム周りを切ってみた。切ると言ってもドライバのところの設定を変えただけ。

省電力を切ってみた。しかし、不安定なのは変わらず。
ネットワークを使っている状態でも「急な断」が発生した。ネットワークを使っている状態ならLANカードを省電力モードにしようとはしないはず。別の原因であろう。
もう切れるものがない
ので、ハードが怪しいと感じ始めた。ハードといっても物理的な接続の問題である。
無理やり付けたからなぁ。M.2のスロットちっさいし。どのくらい発熱してるのか知りたいし…
と言うことで、机の上に持ってきて、パネルを開けてみた。
稼働中に触ってみるものの、ヒートシンクの上からだかなのか「それほど熱くはない」グラボとNVMeの間に挟まれているので、エアフロー的には厳しそうだが、それほど熱くはない。熱暴走っていう訳ではないと思われ…

ちゃんと、バカでかいケースFANも動いているし。
ダメ元でもう一回挿し直してみよう
ということで、挿し直してみた。
挿し直す際に、なんかゴミを発見。金属製ではないものの、M.2コネクタのちょっと横に繊維状のゴミが。まぁ、不安要素は取り除くのである。
挿し直したくらいで、改善するか?という葛藤の中、リブートする。
おお、立ち上がってリンクアップしたな。問題はここからである。しばらく使ってみないと「改善されたかどうかわからない」しばらく、Youtube動画流したり、ローカルサーバにある動画を再生したりしてみた。
現実を見るのが嫌で負荷をかけることはなかなかできないが、普通に動画再生するくらいなら「平気なよう」である。
挿し直したからなのか、LANケーブルのコネクタにあるLEDが点灯するようになった気がする。これ前から点いていたっけ?ケースの中に入っているから気付かなかっただけ?
オフロード設定を戻す
なんとなく安定したので、オフロード設定を戻してみる。ARP Offloadはウェイクアップ時の動作と関係があるようなので、Disableのまま。
Large Send OffloadはV1とV2があるが、全部Enableに戻してみた。
他のOffloadはとりあえず、Disableにする。

この状態でしばらく使ってみたが不安定でリンク断することはなかった。
一晩おいて次の日である。いつものように起動直後はリンクアップするのに時間がかかる。Windowsが起動してから2分程度経過してからやっとリンクアップする。よしよし、ということで、この記事を書き始めた。
投稿するのにブラウザを使ってやるし、ローカルサーバーにもアクセスするし、メールチェックもしたしいろいろやっているが、安定している「断してない」いいんじゃない。不安定だったのはゴミのせい?抜き差ししたのが良かった?
ダメだー
と喜んだのも束の間、ケースの蓋を開けて撮影していると、LEDが消えた。マジかダメじゃーん不安定なままだよ。

急遽2.5Gに切り替えて投稿だけ済ませた。戦いはまだ続きそうだ。
投稿者プロフィール

-
システムエンジニア
喋れる言語:日本語、C言語、SQL、JavaScript