AccessでUPDATEの更新値でサブクエリを使えない DMaxを使えばエラーにはならない

えーと本日はAccessでのサブクエリの話題である。
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先日、Accessで他のテーブルにある値で更新かけたいんだけど、と言った質問を受けた。
何も考えずに、サブクエリ使えば良いのでは?
と答えたのだが、サブクエリを使うと「更新可能なクエリであることが必要です」のエラーになるというではないか。
えーそうなの?と思いSQLポケットリファレンス を見てみると...
UPDATE命令のサブクエリを使って更新のところをみると...

の注意書きが...
自分で書いておいて忘れていた。
じゃあ、結合して参照すれば?
と手のひら返しで答えたのではあるが、AccessってUPDATEでFROM句書けたっけか?
AccessではUPDATEにFROM句は書けないが、INNER JOINできる。

UPDATE foo INNER JOIN bar ON foo.a = bar.a SET foo.a = bar.b
WHERE c = 1

みたいに書けば良いらしい。ふーん。SQLポケリには書いてないなぁ。しまった。
でも単純に結合したテーブルの列を参照して更新するわけにはいかないようで、この作戦も失敗。
どうも結合すると複数行のデータが出てきてしまい、サブクエリでMAXを使わないといけないらしい。
どうしたものかとネットを検索しているとDMaxなら使えるような記事を発見。
そうか、DMaxなら使えるのか。前に記事を書いたかも。

AccessクエリとSQLの関係 サブクエリとDSum DMax

本日は、MS Accessの話題である。Oracleなどには、SUM() OVERっていう関数がある。分析関数なので、使い方が集計関数とちょっと違う。 SUM(a) OVER (PARTITION BY xxx) み…

DSumやらDMaxは、定義域集合関数っていう関数でサブクエリみたいな集合関数である。Access独自の関数である。詳しくは上の関連記事を参照して欲しい。
以下のクエリはAccessではエラーになるが

UPDATE foo SET a = (SELECT MAX(b) FROM bar) WHERE c = 1

以下のクエリなら実行可能。

UPDATE foo SET a = DMAX("b", "bar") WHERE c = 1

結論としては
AccessでUPDATEでサブクエリは使えないが、定義域集合関数なら使えるっていうこと。
本日は以上

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AccessクエリとSQLの関係 抽出条件(INとLIKE)

さて、Accessクエリの続きである。今回は、前回に続いて、またもや抽出条件である。ORやANDを抽出条件に書いてみたわけであるが、IN(イン)を紹介していなかったので、ここ…

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asai
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