カメラのしくみ「ノイズその2」

今回もノイズの話である。
撮影した画像の中で、ノイズが入っているものを探してみると、やはり、高感度撮影したときのものに発見した。多分、これがノイズ。
踊っている人を中心に撮影してはいるが、さらすのがいやなので、右側だけトリミングしている。ノイズは、背景の壁の部分に多くみられる。ザラザラした感じに写っている。
白い小さい破片のようなものは、舞台に降っていた紙吹雪。なのでノイズではない。
DSC_0057.JPG
でこの画像をレタッチソフトで、メジアンフィルタにかけてみた。使用したのはPaint Shop Pro8。結構古いが現状これで十分間に合っている。もはやGimpの方が高機能になっているかも。ミーハーな私としては、本当はPhotShopがいいのではあるが、高価なので、安いPaint Shopを使っている。そんなことはどうでもよくて、ノイズ除去する、っていう話である。
Paint Shot Proでは、メディアン フィルターになっているが、メジアンと同じでしょう。メディアン フィルタでは、フィルタの口径、というのを指定できる。大きくするとそれだけ、なめらかになる。つまりブツブツが消える感じ。口径を3、5、7と変化させてみた。

フィルタなし 口径3 口径5
DSC_0057.JPG DSC_0057-3.JPG DSC_0057-5.JPG

ブツブツ感は口径を大きくしていけば消えていく感じ。しかし、それにつれて、紙吹雪も消えていってしまうではないか。暗い星が消える、というのはこういうことか。
やっぱりノイズリダクションっていっても、ノイズだけをきれいに取り除くことはできないわけね。
ISO感度が大きいイメージセンサで撮るとどうなんだろう。性能がいいので、やっぱりノイズも少ないんだろうか... どうなんでしょう。
そもそもノイズが発生する原因は、よくわかっていない、というか私にはよくわからない。多分、ノイズを完全に遮断することはできないのではないかと思われる。自然界には電気的な信号が溢れているわけで、それを完全に取り除くのは多分、不可能。
イメージセンサーが熱を発生し、それがノイズの原因になっている。といった話をどっかのサイトでみた。熱っていうのはエネルギーなわけだから、電気的なノイズが発生するかもしれない。納得できる話ではある。CCDより、CMOSの方が熱や電気的には、エネルギーを使わないので有利らしい。しかし、ねぇ。どんだけ、効果があるのか。まぁ、そういう細かい小さな改良の積み重ねで、性能が上がっていくのだろうけど...
次回は、カメラのしくみ「RGBとYUV」>>
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asai
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