カメラのしくみ「ミラーレス一眼」
一眼レフカメラというからには、レフが存在する。レフというのは、レンズを外すとすぐにみえる鏡のこと。普段は、この鏡は、45度に傾いていて、レンズから入ってきた光をファインダーの方に90度曲げている。なので、ファインダーを覗くとレンズの先にある風景がみえるしくみになっている。
シャッターを押すと、この鏡は一瞬にして跳ね上がり、マットスクリーンの方にしまわれる。その後、シャッターが開き、CCDにまで光が到達するようになる。
シャッターは、60分の1秒などといった速さで閉じられる。いわゆるシャッター速度である。シャッターが閉まった後で、鏡は元に戻る。
一眼レフで写真を撮った瞬間に「パシャ」という音は、鏡が上に跳ね上げられる音と、シャッター幕が切れる音、さらには鏡が元に戻る音が連続して聞こえているのである。
シャッター速度を下げていくと、音が変わってくることがわかる。1/1000なら、「シャキーン」といった感じだが、速度が下がっていくと、「バッシャーン」という感じになってくる。あきらかに、あー遅いなぁ、といった音になる。
「バッ」で鏡が開いて、「シャーン」の「ン」で鏡が閉じている。速度が遅いほど、シャーの部分が長い。
まぁ、そんなことはどうでもいい。なんと、鏡が存在しない一眼カメラがある。
最近、デジタル技術の進歩は著しい。かくいう私もソフトウェア開発といった、デジタルな分野で生計を立てている身分であるのではあるが... それもどうでもよく、ミラーがないけど一眼なカメラは、ペンタプリズムもペンタミラーもない。レンズから入ってきた光がそのままCCDに到達する。CCDで感光すると、その情報は裏蓋の液晶画面に映し出される。コンデジのように液晶画面をみながら、シャッターを切ることになる。
ミラーがないので、「ミラーレス」とか呼ばれている。代表的なのは、LUMIX DMCとか、Olympus PENとか、SonyのNEX-5とか。
レフもないので、一眼レフとは呼べない。どう呼べばいいのか、「デジタル一眼」か?ミラーがないから「ミラーレス」と呼ばれているっぽいが、レフレスとはいわれていないような。単にいいにくいからか。
ミラーレスなカメラでもレンズを交換することができるし、APS-Cサイズの記録素子を持っている。この点がコンデジと違うところ。
シャッターを切るときの音も違う。ミラーありだと、ミラーが上下するときの音もするが、ミラーレスでは、シャッターしか動かないので、派手は音はしない。NEX-5はわざとパシャっていう音をスピーカーから発している、という話を耳にした。
静かなのは、いいことだと思うけどなぁ。発表会のときとか、けっこうパシャっていう音が気になることもあるし。
ミラーレスは、普通の一眼レフとは違って、ミラーがない分だけ、レンズと記録面との距離が小さい。フランジバックが短いとよくいわれる。フランジバックが短いとアダプタでいろんなレンズを付けることができる。
とそんなこんなで、ミラーレス機のことを書いてみた。というのは、少し気になっているのである。LINUX GF1がいい感じでちょっと欲しいのだが... Nikonのレンズはアダプタかまして付けられるのだろうか。それにしても、高い。
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