カメラのしくみ「リバースアダプタ」
リバースアダプタでレンズを逆向きに付けると、どうして接写が可能になるのかを考えてみた。
考えてみる前に、本当に逆向きに付けると接写できるのか、試してみることにした。
リバースリングを買ってもよかったが、ちょっと試すだけなら、手で持ってぴったり合わせているだけでも十分。とはいえ、手が滑って落としてもおもしろくないので、まずは、FTNでやってみた。
逆向きにピタッと合わせてファインダーを覗いてみる。椅子に座った状態でカメラを持っている。まわりはぼやけた感じにしかみえない。みまわしていくと、机の上においてあったレンズの蓋が見えた。
結構近寄らないとピントは合わない。20cmくらいか。
フォーカスリングをまわしてもピント調整はできなかった。この理由は後ほど。
同じことをD3000にしてやってみた。レンズは50mm 1.4を使う。で撮影できたのがこれ。
確かに、接写できることがわかった。
主点
どうして逆向きに付けると接写できるかというと、焦点距離が主点からの距離であるということらしい。
焦点距離は、一番外にあり、見えているレンズから記録面までが焦点距離ということにはなっていない。それだと、広角レンズは計算が合わないことになる。
カメラの交換レンズはいくつかのレンズが組み合わさってできている。論理的に計算された仮想的なレンズの中心を主点と呼ぶ。
レンズをマウントする面から、記録面まで50mmくらいはありそうなので、焦点距離が50mm以下のレンズは主点がレンズの外になる。こういったレンズのことを「レトロフォーカス」と呼ぶらしい。
でもって、逆向きに付けるとどうなるか。
主点がレンズのボディとは逆の記録面から遠い方にずれる。どのくらいずれるのかはよくわからないが、ずれることは確からしい。結果、主点と記録面の距離を伸ばしたことと同じ効果が得られることになる。
レンズと記録面の距離が長くなれば、より近くにピントが合うことになる。
逆向きにレンズを付けるとフォーカスリングが役に立たなくなるのは、冷静になればわかる。いくらフォーカスリングをまわしても、レンズの位置は変わらないのである。変わっているのはフォーカスリングが固定されている方の外側のリングの位置。
レンズの位置が変わらなければ、ピント合わせもできない。
ん、AF-S 35mm 1.8Gのように後群のレンズだけ移動するようなやつは、どうなんだ?
疑問が残ってしまった。
次回は、カメラのしくみ「絞りとボケ」>>
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