カメラのしくみ レンズフード フレアを防ぐ

レンズフード付けている人って街中ではあまりみかけない。私も邪魔なので、フードは付けていない。標準ズームにはレンズフード付かないし。
35mm F1.8にはわりと小さめのフードが付いてきた。でも、付けてない。邪魔だからというのと、効果があるんだか、ないんだかいまいちはっきりしなかったから。フード付けると何かいいことがあるのか?
レンズフードっていうのは、こんなやつ。amazonからちょっと拝借。
Nikon バヨネット式レンズフードHB-45 (AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR用)


ゴースト・フレア
フードを付けるとゴーストやフレアを抑えることができるらしい。ゴーストは、太陽が写真の一部に入り込んでいて、キラーンっていう感じの丸や線が写ってしまう現象。
フレアは、一部(場合によっては全体)が白っぽくなってしまう現象のこと。白っぽくなるのが普通だけれど、色つきの場合もあるらしい。単に露出オーバーになってしまったわけではなく、強い光線を受けることで、そうなるらしい。
ゴースト、フレアが写った写真がないかと思い、探してみたが「これだ」というものがなかった。
人間の目では、ゴーストやフレアが発生することはないそうである。カメラの交換レンズは何枚かのレンズで構成されている。レンズは光を透過させるとはいえ、「完全に」とはいかない。反射していってしまう光子もあるわけである。
一番外側のレンズで反射された光子はカメラの外に行ってしまうので、ゴーストやフレアの元にはならない。ひとつ内側のレンズで反射した光子は、外側のレンズの内側でまた反射するであろう。このように交換ンレンズの中で複雑に反射した光が、CCDまで届くとゴーストとなり、写真に写ってしまう。光が強ければ、反射していく光子の数も多いわけで、ゴーストになりやすい。
人間の目は複数のレンズでは構成されていないから、内側で反射が起こらない。網膜まで届いた光が反射する、ということはあるかも知れない。それでも、レンズが複雑に組み合わされていないので、ゴーストやフレアは発生しない、ということらしい。
参考記事
カメラのしくみ「光芒その2」
念のため、いっておくが、自分の目でゴーストを見ようと、太陽を直接みてはいけない。下手するととんでもないことになってしまうかも。やるのなら、蛍光灯くらいにしておいた方がよい。
なんか、糸くずのようなごみがみえるって?それは、飛蚊症、ゴーストじゃない。
でもって、ゴーストとフレアをレンズフードを付けることで、抑えられる、ということなのだが...
どうも、怪しい。ゴーストやフレアの原因が交換レンズ内のレンズ(玉っていうらしい)の反射により発生しているのなら、フードを付けたとしても、その反射を抑えることはできないのでは?
実際にゴースト、フレアが写るように35mm F1.8で太陽を入れて何枚か写真を撮ってみたが、レンズの性能がよいのか。ゴースト、フレアは写らなかった。
ズームレンズだと写りやすいとのことなので、55-200mmで撮ってみた。おお、写った。
DSC_0832.JPG
モデル名: Nikon D3000
レンズ: VR 55-200mm F/4-5.6G
焦点距離: 80mm
フォーカスモード: AF-A
AFエリアモード: シングル
手ブレ補正: ON
絞り値: F/4.5
シャッタースピード: 1/2000秒
露出モード: 絞り優先オート
露出補正: +0.7段
測光モード: マルチパターン測光
ISO感度設定: ISO 100

太陽などの強い光の光源が写真の中に入り込む場合、どうしてもゴーストやフレアを抑えることはできない。写真の中に光源が入っていなくても、光線はレンズ内に入ってくる。入りきるかきらないか、ぎりぎりの位置にあるような場合を考えてみて欲しい。
このような場合でもゴーストやフレアは発生する。これをなくしてくれるのがフードの役目。カメラの横から強い光が差し込んでいるときに、その光を遮断するのがフードというわけ。
だから、レンズの反射を抑えてゴースト、フレアが発生しないようにしているのではなく、横から入ってくる光を遮断することで、ゴースト、フレアが発生しないようにしている。
フードによって、ゴースト、フレアを抑えることはできるけど、太陽が写真に入ってしまっていたら、フード付けていても関係なし。
広角レンズ、ズームレンズは、ゴースト、フレアが発生しやすい。広角レンズは、強い光が横から入ってくる可能性が高いから(たぶん)。ズームレンズは、玉の数が多いので、反射が起きる回数が多いから。
家の中で撮影する分には、逆光であってもフードの必要はないか。
外で風景を撮影するときには、付けておいた方がよいかも。でも邪魔なんだよなぁ。
DSC_0643.JPG
どっちでもよろし。
次回は訂正とお詫び>>
カメラのしくみを最初から読むなら、以下からどうぞ
カメラのしくみ VR 手ぶれ補正機能

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asai
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