カメラのしくみ レンズの最短撮影距離
35mm F1.8だが、ピーちゃんのアップを撮るくらいなら問題なさそう。
食べ物の写真を撮るときは、もう少し寄りたい、っていうときがある。後5cmくらい。これはなんとかならんものか。
ちなみに、35mm F1.8の最短撮影距離は、30cmとなっている。標準ズームは25cm。最短撮影距離は、フィルム面(デジカメだからCCD面ではあるが)からの距離。レンズの先端からではない。
ボケ味が出せるのは非常に良いと思っている。標準ズームよりもさらにボケる。F1.8解放にすると、ボケ過ぎ感があるので、ふたつ絞ってF2.2くらいで撮影している。
これは、開放F1.8で撮影
モデル名: Nikon D3000
レンズ: 35mm F/1.8G
焦点距離: 35mm
フォーカスモード: AF-A
AFエリアモード: シングル
絞り値: F/1.8
シャッタースピード: 1/100秒
露出モード: 絞り優先オート
露出補正: +1.0段
測光モード: マルチパターン測光
ISO感度設定: ISO 400
こっちは、F2.2で撮影
モデル名: Nikon D3000
レンズ: 35mm F/1.8G
焦点距離: 35mm
フォーカスモード: AF-A
AFエリアモード: シングル
絞り値: F/2.2
シャッタースピード: 1/100秒
露出モード: 絞り優先オート
露出補正: +0.7段
測光モード: マルチパターン測光
ISO感度設定: ISO 400
最短撮影距離を短くできるようなものはないものか、と情報を漁ってみた。話は少々ややこしいようである。
まず、フィルムとCCDの大きさの違いで、レンズの焦点距離が変わってくる、ということ。35mm F1.8を35mmフィルムの一眼レフに付けたら、そのまま焦点距離が35mmのレンズとして写る。35mm F1.8をAPS-CサイズのCCDが付いているデジカメに付けると、写る範囲が35mmフィルムよりも狭くなる。結果的にズームアップしたような効果があり、焦点距離が伸びた(望遠になる)ようになる。
その差は、約1.5倍であるそうな。
35mmフィルムと同じ大きさのCCDを持つデジカメは「フルサイズ」と呼ばれ、APS-Cとは別に扱われる。もちろん、フルサイズの方がお高い。フルサイズの場合は、35mmフィルムと同じ範囲が写るので、レンズの焦点距離が変わる、といったことはない。
NIKON D810はフルサイズ。D7500はAPS-C。並べてみると大きさの違いがよくわかる。
NIKONでは、FXとDXという種類に分けている。FXがフルサイズで、DXがAPS-C。
なので、APS-Cでは焦点距離が、35mmのレンズではあるが、実際は、35×1.5で52.5mmくらいになっている。標準ズームは、18-55mmなので、27-82.5mmってことか。望遠側にすると2倍くらいの拡大率になるから、おかしいなとは思っていた。
焦点距離が変わってくるのは、画像を記録できる範囲の問題。レンズの方は何もかわらない。本当にレンズの焦点距離が変わるわけではないので、望遠で撮影したときのように背景が近づいてくるような圧縮効果は得られない。レタッチソフトで画像の中央をトリミングして元の大きさまで拡大した、といったらわかりやすいか。
で、この1.5倍の差が、最短撮影距離にも影響するというブログの記事を発見。うそー、と思い読み進めていったら、誰かが突っ込みをいれていた。そんなことはあり得ないと。そうだよな。APS-Cのデジイチに付けたからといって、みかけ上焦点距離はかわるものの、最短撮影距離は変わらない。
もっとよりたかったら、マクロレンズを使うしかないか。クローズアップで、虫とか花の写真を撮りたいわけじゃないので、マクロレンズは要らないかな。高いしなぁ。あと5cmでいいんだけれど。
テレコンバータ
アダプタで焦点距離を1.4倍にしてくれるものもある。F値は1段高くなるらしい。F2.0になってしまうのか。最短撮影距離はそのままなので、焦点距離が1.4倍となり大きく写せることにはなる。
ええと、35mmの1.4倍で、49mmか。実際は、APS-Cなので、さらに1.5倍で、73.5mmになる。
焦点距離49mm F2.0 最短撮影距離30cm
なら、いいか?
でも、定価で5万円もする。使用可能なレンズのところをみたら、35mm F1.8Gはありません。なんか望遠レンズばっか。だめなのか。
最短撮影距離だけ短くするような、もっと、お手軽なのはないものか。
Nikon AF-Sテレコンバータ TC-14E2
接写リング
接写リングっていうものがあるじゃないの。
これを本体とレンズの間に入れる。そうすると、最短撮影距離が短くなり、接写できるようになる、といったもの。焦点距離は変わらない。お値段も7000円と安い。
が、しかしである。AF-Sと組み合わせて使うと、絞りリングがない関係上、開放でしか使えないらしい。それはきついな。とほほ...
うーん、後5cmだけよりたいだけなのに。
Nikon 接写リング PK-11A
クローズアップレンズ
レンズフィルターのように装着することで、大きく写すことができるようになる。レンズの前に、虫めがねを入れるようなもの。
お値段的にも最も安い。いろいろあるっぽいが、2000円程度で買えるっぽい。カメラとレンズの間はそのままなので、AFもできるし、絞りもOK。しかしなぁ。
リバースアダプタ
レンズを逆に付けると接写できるらしい。ほんとうに?と思ってしまうが、できるらしい。逆向きに付けるためのアダプタも売っている。
しかし、レンズと本体の接続が全く行われない。絞りリングがないタイプのレンズは、絞りを制御できない。もちろん、AFも効かない。
リバースアダプタを改造して、本体とレンズの間の信号線を延長するようなものを作ってしまった「つわもの」もいるようではある。そこまでする気はおきない。
Nikon BR-2A リング
しかし、レンズを逆向きに付けるなんていうテクニックがあったとは、知らなかった...
次回は、思い出>>
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