カメラのしくみ VR 手ぶれ補正機能

本日はVR、ブレーじゃなくてVibration Reduction(バイブレーション・リダクション)の話をしよう。
私が写真部だった頃のカメラには、一眼レフといえども手ぶれを補正する機能なんて付いていなかった。オートフォーカスはあったかなぁ。
今や、デジカメの時代になり、オートフォーカスはもちろん、コンデジにさえVR機能が搭載されている。人間の顔を認識して、追跡するような機能もあったりするので、おどろきである。
オートフォーカス機能は、わりとわかりやすい。手動でピントを合わせていたものをカメラがやってくれる。一眼レフなら、ファインダーで見る画像と、写真に写る画像が同じレンズを通してきたものになるので、ピントが合っているかどうかは見ればわかる。シャッターのボタンを半押しすると、モーターがレンズのリングを「くりくり」っとまわして人間がやるようにピントを合わせてくれる。難しいことはよくわからないものの、ピント合わせの様子がファインダーを覗いていればわかるので、なんとなく原理がわかる。
さて、VRの方は、その効果がいまいちわかりにくい。原理的には、カメラが振動しても記録面が振動していないように逆向きに移動させる、といったもの。地震のときに揺れを抑える免震装置を想像するとわかりやすいか。Nikonの場合は、レンズ側を移動させて止まっているように補正するらしい。だから、レンズ側にVRのスイッチがある。
ファインダーを覗きながらカメラを揺らしてみても、いまいち効果がみえない。そこで、わざとカメラを揺らしながら写真を撮ってみた。まずは、VRをOFFにして撮影。
DSC_0407.JPG
カメラ情報
モデル名: Nikon D3000
レンズ: VR 18-55mm F/3.5-5.6G
焦点距離: 34mm
フォーカスモード: AF-A
AFエリアモード: シングル
手ブレ補正: OFF
AF微調節:
露出
絞り値: F/6.3
シャッタースピード: 1/1.6秒
露出モード: 絞り優先オート
露出補正: +1.0段
露出調節:
測光モード: マルチパターン測光
ISO感度設定: ISO 200


次に、VRをONにして撮影。
DSC_0408.JPG
カメラ情報
モデル名: Nikon D3000
レンズ: VR 18-55mm F/3.5-5.6G
焦点距離: 34mm
フォーカスモード: AF-A
AFエリアモード: シングル
手ブレ補正: ON
AF微調節:
露出
絞り値: F/6.3
シャッタースピード: 1/1.6秒
露出モード: 絞り優先オート
露出補正: +1.0段
露出調節:
測光モード: マルチパターン測光
ISO感度設定: ISO 200


比較すると確かにVRが効いているっぽい。
しかし、同じように揺らしたつもりだが、人間がやっていることなので、正確かどうかちょっと怪しいが...
まぁ。ちゃんとリダクションできているようである。
次回はISO感度>>

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asai
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