カメラのしくみ露出補正

2010年2月27日 2010年2月27日 asai

asai

撮った後の写真をみて、なんだか暗く写っている。っていうことはないだろうか。私はしょっちゅう。なので、常時、露出補正を+0.5くらいにしている。これって、OK？
ということで、調べてみることに。
基本、カメラのAE(自動露出決定)機能は、18%グレーを基準にして最適な露出になるように露出を決めるらしい。世の中にはいろんな色があるわけではあるが、どのような色のものが被写体になるのかは、カメラにとってはわからない。赤色に強いカメラ、とかがあってもいい気がするが、どんな色でもOKなようにグレーが基準となっている。
18%グレーというのは白と黒のちょうど中間にある色らしい。
よくわからないが、撮ろうと思った構図の中に白っぽいものが多いと、実際よりも暗く写ってしまい、逆に黒っぽいものが多いと、実際よりも明るく写ってしまうようなのである。
繰り返しになるが、カメラのAEは、18%グレーを基準にしている。白っぽいものが多くても、黒いものが多くても、AEは18%グレーで露出を決めてしまう。結果、カメラが決めた露出で白っぽいものが多い写真を撮ると、露出不足(アンダー)となり、できた写真は暗くなる。
逆に、黒っぽいものが多い写真を撮ると、露出過剰(オーバー)となり、できた写真は明るくなる。
それを補正するのが、「露出補正」というわけ。
でよくわからないのでやってみた。デジカメだから思いついたらすぐできる。白いテーブルの上にある目覚まし時計を撮影してみた。
まずは、補正なし。

モデル名： Nikon D3000
レンズ： 35mm F/1.8G
焦点距離： 35mm
フォーカスモード： AF-A
AFエリアモード：シングル
絞り値： F/2.2
シャッタースピード： 1/100秒
露出モード：絞り優先オート
露出補正： 0段
測光モード：マルチパターン測光
ISO感度設定： ISO 400
やっぱり暗い感じ。
次に、補正を+1.0にして撮影。

モデル名： Nikon D3000
レンズ： 35mm F/1.8G
焦点距離： 35mm
フォーカスモード： AF-A
AFエリアモード：シングル
絞り値： F/2.2
シャッタースピード： 1/50秒
露出モード：絞り優先オート
露出補正： +1.0段
測光モード：マルチパターン測光
ISO感度設定： ISO 400
おっと、いい感じになった。
じゃあ、今度は黒っぽいもの、隣にあったノートPCで。補正なし。

モデル名： Nikon D3000
レンズ： 35mm F/1.8G
焦点距離： 35mm
フォーカスモード： AF-A
AFエリアモード：シングル
絞り値： F/2.2
シャッタースピード： 1/8秒
露出モード：絞り優先オート
露出補正： 0段
測光モード：マルチパターン測光
ISO感度設定： ISO 400
うーん。なんか、黒じゃない。補正を-1.0にしてどうよ。

モデル名： Nikon D3000
レンズ： 35mm F/1.8G
焦点距離： 35mm
フォーカスモード： AF-A
AFエリアモード：シングル
絞り値： F/2.2
シャッタースピード： 1/15秒
露出モード：絞り優先オート
露出補正： -1.0段
測光モード：マルチパターン測光
ISO感度設定： ISO 400
おー。これもいい感じに黒くなった。
なるほど。やってみるとよくわかる。
構図の中に白っぽいものが多いな、と思ったら露出補正を+側にしてやればよい。黒っぽいものが多いかな、と思ったら露出補正を-側にする。
わかりやすく、白や黒だったらいいんだけど、青空とか、夕焼け、緑の草原、とかはどっち？
迷うよね。
とりあえず、デジカメなんだから1枚撮ってみる。っていうのはどうだろう。なんか暗い？って思ったら+に補正。逆に白っぽいと思ったら-に補正。
測光モードというものある。デフォルトのままいじってないと思うが、これもちゃんと調べないとだめか。
次回は、ヒストグラム>>
カメラのしくみを最初から読むなら、以下からどうぞ
カメラのしくみ VR 手ぶれ補正機能